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恋するって楽しいかも? 『電車男』

天使の姿をした熊のぬいぐるみたち
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今年は『冬のソナタ』のヨンサマから始まって、セカチュウ(『世界の中心で愛を叫ぶ』)、『今会いに行きます』と本屋では目くるめく純愛の世界が繰り広げられました・・・。

世界の中心で、愛をさけぶ

世界の中心で、愛をさけぶ

  • 作者: 片山恭一
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2001/03
  • メディア: 単行本

そんな中に「ちょっと待った!」と名乗りを上げたのが『電車男』。2ちゃんねるの掲示板に書き込まれた秋葉系ヲタクの青年が、中谷美紀似のおしゃれな(おされな)美女に告白し、見事片思いが成就する、実際にあった話らしい。

『電車男』を読んで

この本の存在を知ったのはYAHOOニュースで『「冬ソナ(冬のソナタ)でもセカチュウ(世界の中心で愛を叫ぶ)でも泣けなかったけど、この本は泣ける。』」と口コミのすごさが紹介されていたから。

電車男

電車男

  • 作者: 中野独人
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/10/22
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

「2ちゃんねるなのに素朴な純愛話で泣ける!???」 正直、おっかなびっくりだったが、ジオシティーズにある一般の人が読んでも耐えうるレベルにディレクターズ・カットされた『電車男』を読んでみて、私が思ったこと。

「こりゃあ、純愛物ではなくてマイフェアレディーじゃん!!!」

このブログを読んだ方は「はあ!?」と思われたかもしれないが、『電車男』がこれほどまでに新聞上でも話題になったのは単に純愛物だからではない。

電車男のシンデレラ・ストーリー

私はこう思う。『電車男』がこれほどまでに話題になったのは、 オードリー・ヘップバーンの「マイフェア・レディー」の”シンデレラ・ストーリー”のように、”秋葉系ヲタク”からエルメスが似合う彼女に認められる男性に変身していったから。

マイ・フェア・レディ [Blu-ray]

マイ・フェア・レディ [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
  • 発売日: 2011/12/16
  • メディア: Blu-ray

そして電車男に自分を重ねて「ヲタクでさえ美女をgetできるんだったら俺ももしかしたら!?」みたいな期待を男性に与え、「さえない感じの青年がよくぞここまで・・・」と保護者的な気持ちで祝ってあげたくなってしまう電車男の腰の低い書き込みで共感を得たからではないか、と。

こんな風に書くと「そんなにすごい話なのか!?」と誤解を与えかねないが、実際のところ、「もてたことがないヲタクの青年が何とかして電車で知り合った美女と交際できるように2ちゃんねるの住人に相談してあの手この手を繰り広げる」と単純明快なストーリー。

「果たしてヲタクでも高値の花を手に入れられるのか!?」 そんなわかりやすいテーマの話です。 (俗っぽい言い方ですみません・・・。) で、最後は努力のかいあって「ハッピーエンドでよかった」と普通の人は喜ぶところなのですが、私の場合は後日談を読んで笑顔から「やられた~!」に変わりました。

というのは、後日談を読むと「実はエルメスさんも・・・。」と物語では明かされていなかった意外な事実が判明し、電車男さんがある程度、作りこみをして一連の物語を書き込んでいた節があることが書かれているのです・・・。

電車男 スタンダード・エディション [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2005/12/09
  • メディア: DVD

そして、さえない秋葉系ヲタクの青年がだんだん垢抜けて、デートも仕切れるようになってきて、自信をつけていく様が、”落ち込み”を上手いタイミングではさみつつ、徐々に良くなっていく感じなんですが、この”落ち込み”の入れ方と”徐々に”が実に上手い。

ずっとうまくいきっぱなしではなくて時々、”落ち込み”が入ることで、2ちゃんねるの住人が一生懸命、「今までがんばってきたんだからくじけるな。がんばれ!」「おまえは俺たちの希望の星だ~!」と励まして、書き込みが盛り上がる。

もし上手くいきっぱなしだったら、参加者もこんなに一生懸命にならなかったもだろうし、このバランスが非常に巧い。

掲示板のままではないらしい

また、”もてない男性のための掲示板”で「めしどこかたのむ」と恋の相談をするのは結構危険な話らしいのですが、それにもかかわらずみんなから好意をもたれて支援をされていったのは、「掲示板の参加者の中で電車男が最も下手で腰が低かったのと”おまいら(呼びかけの言葉)”など、ことばの使い方がうまかったからだ」という説をある人気メールマガジンの作者が書かれていました。

確かに電車男さんは文章の運びが上手い気がします。 そして話の展開も「マイフェアレディー」や豊臣秀吉のドラマみたいに、下から上へ、挫折をはさみつつ上っていく様が、シンデレラストーリーの話のパターンと上手くあっているんですね。

豊臣秀吉 天下を獲る! DVD-BOX (五代目 中村勘九郎主演)

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  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2013/01/25
  • メディア: DVD

しかも、後日談に「実は書き込みでは書かなかったんだけど…。」と暴露っぽい話が出てきたりして、書き込みは事実のままではなく電車男さんが頭の中でディレクターズカットしていたことが明らかになってくる・・・。

おそらく本に書かれていることは事実なんだと思いますが、電車男さんはサクセスストーリーを意図的に演出しながら書いていた可能性がありうるかもしれないです。

考えすぎといわれればそうなのかもしれないけど、本に掲載されている掲示板の記録は純愛に都合が悪い部分が削除されていたりするので、なんとも微妙なところです・・・。実際はどうなのでしょうか?

おわりに

と、前置きが長くなってしまいましたが、 本だけ読めば純粋に純愛として楽しめるし、私はデートの準備にまごまごする電車男さんに「電車男、がんばれー!」と笑いながら励ましてしまいました。

電車男を読むと「私もこんな風に恋ができるんではないだろうか!」とおしゃれしてがんばりたい気持ちになります。(笑) 読む人によっていろんな感じ方ができる本だと思うのですが、みなさんはどうでしたか?

<追記>

2ちゃんねるの住人からアドバイスを受けて、電車男さんが”脱ヲタク服”をテーマに外見に取り込む姿が結構実用的なアドバイスで面白かったです。

特にアドバイスの中に登場していた”脱オタクファッションガイド”は「明るく、さっぱりした、必要最低限のおしゃれを提案」というコンセプトで私も結構一生懸命読んでしまいました。(笑) http://www.oxiare.net/

脱オタクファッションガイド 改

脱オタクファッションガイド 改

  • 作者: トレンド・プロ,久世,晴瀬ひろき
  • 出版社/メーカー: オーム社
  • 発売日: 2009/11/21
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

編集履歴:2013.10.19 21:19 見出しを追加しました。

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